私達が、日常変わらず同じパフォーマンスを発揮できるのはコンフォートゾーンがあるからです。
Judith M.Bradwick(米国経営協会 1991年)は「コンフォートゾーンは、人が不安中立的な立場で
行動する行動状態である」と著書で記しています。
慣れ親しんでいる場所や、状態での行動、例えば、会社に行くことや、会社終わりに同僚と飲みにいく
こと、家でテレビを見たりしてくつろいでいる時、友人や家族とどこかに出かけることなどがコンフォ
ートゾーンの一部にあたります。私達は、安心できるレベルでの状態や行動を繰り返します。
その理由は、進化論的視点から見れば、親しみのあるものまたは知っていることは安心や安全、時には
魅力的に感じるからです。
つまり、私達は常にコンフォートゾーンの範囲で行動するので、新しいことには挑戦しづらい性質があるの
です。その証拠に、もしコンフォートゾーンの範囲外で何かを行動した途端に、私達は、不安や緊張を感じ
ます。その行動がいつもと違うので、安心や安全が保証されていないのでなるべく避けようとします。
では、私達は常にコンフォートゾーンに縛られた生活しかできないのでしょうか?
そんなことはありません。時には、コンフォートゾーンの範囲外で行動をしないといけない必要性もあるはず
です。そして初めて何かをする時はいつもコンフォートゾーン範囲外のはずです。例えば、仕事で新しいプロジ
ェクトに挑戦するときも同じです。新しいことは不安や緊張を感じやすいですが、続けることで慣れた状態にな
ると、それが新しいコンフォートゾーンになります。
コンフォートゾーンが狭い人は、不安や緊張を感じやすい環境で生活することになります。反対に、コンフォー
トゾーンが広い人は、狭い人よりパフォーマンスを発揮できるようになります。